TEDESKA
ドイツ・ベルリンのクラシックギター演奏者が創り出すフォノカートリッジ
History
TEDESKAのカートリッジは全て創設者Hyun Lee氏により手造りで製作されています。Hyun氏は12歳の時にギターを始め、プロフェッショナルとしての腕を極める為、愛用の高級クラシックギター “Antonio MarinMontero”を1本抱え1994年にベルリンの地へ降り立ちます。
以後、プロのクラシックギター演奏者として活躍する一方、当時のベルリンで盛り上がっていたアナログレコードの収集を始めたHyun氏。しかし大金を出して組んだアナログシステムの音に落胆し、更に幾つものカートリッジの針が飛ぶという災難に見舞われます。
高額な修理代を支払ううちに、「自分で直せないか?もっと音の良いカートリッジを自分で作れないか?」と思い始め、数百の失敗を経てようやく一つのカートリッジを完成させます。蓄積したノウハウを基にEMTカートリッジの修理工房も営んでいたHyun氏は遂に2015年にTEDESKAを設立。
「高級ギターもそれ単体では必ずしもいい音を奏でるとは限りません。そこにはそれを演奏する演奏者、他の楽器とのハーモニー、更には会場のオーディエンスすらも重要となります。カートリッジも同様で、他の機材との最高の組み合わせに巡りあえた時、オーディオシステムとして最大のポテンシャルを発揮し、聴く人の心を動かします。TEDESKAはそのお役に立てるカートリッジでありたい。」音楽家のエッセンスをカートリッジに吹き込んだHyun氏はそう願っています。
商品説明
Monaural CartridgeTEDESKAモノラルカートリッジはムービングコイル(MC)設計です。
一般的にMCカートリッジは電磁誘導の物理的原理として、運動エネルギーは電気エネルギーに変換されます。磁界強度を上げ高出力電圧を得る為に、コイルは磁力線を誘導し集中させる高い透磁率の磁性体コアに巻かれています。
しかしながら、磁性体コアの使用にはいくつかの欠点が伴います。誘起された交流電圧は、コア内部の渦電流に加えてヒステリシス効果の発生によるエネルギー損失を引き起こします。また、磁性体コアは高密度のためにかなり重くなる事で、発電部の可動部品のイナーシャを増加させます。レコード溝をトラッキングする際に生成される加速度は、このスタイラスの動きに対して反作用するイナーシャの影響で正確なトラッキングが難しくなります。この力の度合いは、イナーシャおよび周波数と共に増加する加速度そのものに依存します。以上の全ての要素は再生音質に悪影響を及ぼします。
TEDESKA DT101シリーズのモノラルカートリッジには、非常に軽量な非磁性絶縁体にコイル巻かれています。空芯コイルと呼ばれるこの方式は、磁性体コアの問題点を解決します。最新技術の素材を効果的に使い磁性体コアをなくす事により全ての可動部品の軽量設計が可能となり、イナーシャの大幅な低減を実現しました。その結果、特に高周波数域においての高いダイナミッレンジと低歪みが特長でハイスピードでバランスの取れたモノラルカートリッジが実現しました。
SPU-Gと互換性
備考:TEDESKAモノラルカートリッジはモノラルカッティングヘッドで製作されたレコードのみ対応しています。ステレオカッティングヘッドで製作されたモノラルレコードには対応していません。
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仕様
ボディ: トーンウッド(ハードウッド)、アルミニウム、真鍮型式: 空芯型ムービングコイル(MC)
内部配線: 純銅線
マグネット: サマリウムコバルト磁石
出力電圧: 0.4mV±2dB 1kHz/5cm/sec
再生周波数帯域: 20Hz~20kHz
インピーダンス: 18Ω
本体重量: 約24g
適正針圧: 2.2~3 (2.5g推奨)
コンプライアンス: 6 x 10-6/dyne@10Hz