1918年、オルトフォンはデンマーク・コペンハーゲンで誕生しました。
オルトフォンの歴史は、1918年にA.ピーターセンとA.ポールセンが創立したエレクトリカル・フォノフィルム・カンパニーにその源を発します。二人は、この会社から行った史上初の本格的な音の出る映画システム“SYSTEM PETERSEN OG POULSEN”の発表で世界に名を馳せました。エレクトリカル・フォノフィルム・カンパニーは、後にフォノフィルム・インダストリーA/Sと改称され、その傘下に、1951年オルトフォンA/Sが設立されました。
「オルトフォン」の名称自体は、既にこの以前からピックアップ製品等に対するブランド名として使用されています。「オルトフォン」は、ギリシャ語の「真正な」「正統な」を意味する“orto”と、同じく「音」を意味する“fon”の2つを組み合わせた造語です。オルトフォンはその名の示すとおり、終始「アナログサウンド」に関わって歩みを進めてきました。そして、自ら標語として掲げる“ACCURACY IN SOUND”の実現を一貫して追求し続けています。
2M Premountedシリーズの全モデルに用いられている軽量でシンプルな形状のSH-4 Blackヘッドシェルは、人間工学に基づいた設計思想によりフィンガー(指かけ)が大きく、また扱いが容易となるよう絶妙なカーブが付けられているため、レコード再生が初めてのビギナーはもちろん、ベテランのアナログファンにもおすすめの逸品です。また、このヘッドシェルは同じく軽質量・軽針圧なカートリッジである2Mシリーズとの相性も極めて良好です。
そして2M Premountedシリーズは、カートリッジ自重が全機種で共通の2MシリーズをSH-4ヘッドシェルにマウントしているため、シリーズの全モデル共通でカートリッジ+ヘッドシェルの自重が16.7g(目安値)となっています。軽質量なカートリッジの装着を想定して設計されたトーンアームにはベストマッチとなりますが、重質量・重針圧なカートリッジの装着も想定したトーンアームに対しては最低対応自重の範囲外となる可能性もあります。この場合は、SH-4よりもヘッドシェル本体部分が厚く重量のあるLH-4000(自重の目安値14.3g、取付ネジ除く)などへのヘッドシェル交換を推奨します。
商品説明
2020年に生誕250周年を迎えた大作曲家、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。彼が人類の音楽史に与えた影響は計り知れず、その偉大さから我が国では「楽聖」とも称されています。このメモリアルイヤーを記念し、オルトフォンはかの楽聖の名を冠したプレミアムモデルのMMカートリッジ2M Black LVB 250を発表いたします。2M Black LVB 250は、オルトフォンが誇るMMカートリッジ「2M」シリーズのフラッグシップである2M Blackをベースとしています。無垢ダイヤモンドのシバタ針に純銀メッキ高純度銅線のコイルを採用し、2Mシリーズのフラッグシップに相応しく極めて高い解像度と広いレンジを誇る、まさにHi-Fiを具現化したような存在。この2M Blackを超えるべく、LVB 250ではオルトフォン史上で初めてMM型のカンチレバーにボロンを採用、ダンパーゴムも新規に開発を行いました。これにより、ハイエンドMCカートリッジさながらのトランジェント特性(音の立ち上がり・立ち下がりの速さ)を得ています。そのサウンドは、MMカートリッジの音に抱いていた概念を覆すほどに速く、そして自然。もちろん、本機の得意分野はクラシック音楽のみにとどまりません。圧倒的な解像度、レンジとダイナミック感、そして音のスピードをもって作曲家や演奏者が現わさんとしていた音色をそのままに、ただ音楽だけをピックアップする。「楽聖」の名を冠するに相応しい究極のMMカートリッジの登場です。
Blackのサウンドコンセプトはシリーズ内のフラッグシップを現わすカラー。音源に対し高い忠実度をもち(Hi-Fi)、極めてクリアで高解像度なサウンド
2M Black LVB 250にヘッドシェル取付済の、Premounted(プリマウンテッド)モデル
オルトフォンが誇るMM型カートリッジ、2Mシリーズはエントリーモデルの2M Redからフラッグシップモデルの2M Black LVB 250、更にはモノラル仕様の2M Mono、78回転のSP盤専用となる2M 78にまで至る極めて多彩なラインナップを誇り、今日のMM型カートリッジにおけるスタンダードとしての地位を確立しています。
ヘッドシェル取付方法についても考慮がなされており、M2.5径の取付ネジ2本をカートリッジ本体の取付穴へ直に締め付けたあと、リードワイヤーの配線と針先部分の位置調整を行うだけという簡単なものとなっています。
しかし、より簡便な使用の実現を模索した結果、シリーズ全モデルをヘッドシェルに取り付けた状態で製品化するという結論に至り、この2M Premountedシリーズが誕生しました。
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仕様
出力電圧(1kHz, 5cm/sec.):5mVチャンネルバランス (1kHz):1.0dB
チャンネルセパレーション(1kHz):27dB
チャンネルセパレーション(15kHz):15dB
周波数特性(20Hz-20,000Hz):+2/-1dB
トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):80μm
水平コンプライアンス:22μm/mN
スタイラスタイプ:Nude Shibata
スタイラスチップ半径:r/R 6/50μm
カンチレバー素材:ボロン
適正針圧:1.6g
トラッキング角度:20°
内部インピーダンス:1.2kΩ
内部インダクタンス:630mH
推奨負荷抵抗値:47kΩ
推奨負荷容量値:150-300pF
コイル線材:銀メッキ高純度銅線
自重:16.7g(目安値、SH-4 Black取付済)