ラインコントロール・アンプ
音楽が躍動する生々しい実在感
商品説明
2段NF型SRPP（シャント・レギュレーテッド・プッシュプル）コントロールアンプです。L/Rチャンネル増幅部を上下に配したミラー構造を採用。
プレゼンスコントロール、バスコペンセータ、ゲイントリムを装備し、オーセンティックなコントロールアンプらしさを追求しました。
フロントパネルにノブがびっしりと並んだアンプを、今再び――
オーディオファンの要望に応えるためではなく、自分たちが欲しいと思うものを作り続けてきたエアータイトがイメージした「2022年の今、自分たちが欲しい・作りたいコントロールアンプ」は、そんなオーセンティックなスタイルのアンプでした。
今やオーディオは、必要な操作を全てリモコンに集約するようになり、それも赤外線ではなく、無線LANやBluetoothによって、スマートフォンを介して操作するというのが、ひとつの潮流のようです。
しかしエアータイトは、オーディオの操作が携帯端末のタッチパネルに置き換えられつつある今こそ、アンプのボディに直接触れること、つまみを動かすことの快感に立ち帰りたいのです。
なぜなら、フィジカルなフィードバックを味わいながらアンプを操作することが、本来あった、そして失われつつあるオーディオの快楽の重要な側面であることを、われわれは憶えているからです。
コントロールアンプ「ATC-7」は、自分自身の指で音を直接操作する悦びを堪能していただけるよう、つまみも新たに作り直し、触れていてしっくりくる質感、理想的なロレットの触り心地や回転時の心地よさまでも追求しました。
一方、エアータイトのアンプにとって最も重要なことは、「音楽が魅力的に聴こえるかどうか」です。開発期間には期限を設けず、必要なだけの時間を惜しみなく費やし、考え得るかぎりのアイデアを駆使しました。その結果、電源回路においては、高性能な安定化電源とチョークコイルという、オーディオの定石にはない組み合わせを採用。筐体は、ベークライト＋金属という、新しいものとオーソドックスなものを併用することで、自分たちが思い描く理想の音を具現化しました。
スピーカーを乗り越えて立ち現れる音の生々しさ。彫りの深さと品格。
音楽の“タメ”を感じ、音の生命力が伝わってくるような躍動感――
スペックでは推し量れない「実在感」に迫り、鮮やかに、そして生き生きと音楽を描き上げます。
ATC-7には、オーディオだからこそ体験しうる唯一無二の魅力と、音楽を楽しむ悦びが満ち溢れています。
ATC-7の特徴
【電源部】
音の要となる電源部には、リーケージフラックスの少ないトロイダル型電源トランスを 採用。高圧電源と低圧電源の2つのトランスを搭載しています。
このトランスを、純銅製の肉厚基板にクッション材を挟んで、メインシャーシにリジットに マウント。ATC-7専用に設計された高性能安定化電源によって、商用電源に起因する フリッカーを低減し、音声信号領域にも使える高性能チョークコイルを介して増幅部に 電力を供給することで、安定した音質を実現しました。
またデカップリング回路には大容量フィルムコンデンサーを搭載することで、信号回路 からもデカップリング回路からも電解コンデンサーを排除。音の透明感に貢献しています。
【入力部】
入力セレクターには経年変化に強い機械式ロータリーセレクタースイッチを採用。RCA 入力3系統、XLR入力2系統を搭載しました。
各入力端子からのケーブルは、テフロン被覆の高密度・高品位シールド線を採用する ことで、音声信号の欠落を最小限にし、左右チャンネルのクロストークを抑えております。 プレゼンスコントロールやバスコンペンセーター、ゲイントリムには、音質の調整を存分に 楽しんでいただけるよう、軽快な操作感を実現する機械式ロータリースイッチを採用し、 デリケートな信号を扱うことを考慮して、電気的な導通が確実な純銅製の肉厚 インナーパネルにマウント。上段にLチャンネル、下段にRチャンネルのミラー構成とし、 間には干渉を防ぐために純銅製の遮蔽板を配置しています。
メインボリュームには、アルプス製抵抗体回転ボリュームRK-501を採用しています。
【増幅部】
双三極管12AX7と12AU7を各チャンネル1本・計4球構成の、2段NF型SRPP（シャント・ レギュレーテッド・プッシュプル）です。L/Rチャンネル増幅部を上下対称に配したミラー 構成として、増幅における左右チャンネル差を低減しました。
増幅部は、肉厚の純銅製バスタブ型の基板の上にPCボードを固定し、黒色クロムメッキの インナーシャーシを用いてユニット化しました。この増幅ユニットを、モノコックシャーシの 天井から、ATC-7特製のベークライトバーを介して強固に固定しております。このベーク ライトバーによって増幅ユニットを絶縁した上で、メインシャーシの響きをコントロール しております。
フロントパネルは15ｍｍの肉厚アルミ材をＮＣ旋盤で切削し、表面をアルマイト処理しました。 電源ON時のタイマーリレー回路を搭載しており、ソリッドステートのパワーアンプと 組み合わせた場合でも電源投入の際に雑音が出ないよう配慮しております。
3つの補正機能
1.プレゼンスコントロール ： 可聴周波数の上限値20kHz付近を増減することにより ソースの高域や楽器のニュアンス、録音のキャラクターを変化させることが出来ます。また 超高域のエネルギーバランスの変化は音場感、空間のニュアンスにまで影響し、微細な 補正に活用できます。
2.バスコンペンセーター ： 小音量時のリスニング時に低域不足や入力ソースの低域 を補います。
3.ゲイントリム ： Lチャンネル/Rチャンネル単独でゲイン（音量調整）が調整できます。
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仕様
使用真空管 ： 12AX7×2本 12AU7×2本入力 ： 5系統（RCA×3/XLR×2系統）
入力インピーダンス ： 100ｋΩ（利得19dB）
出力 ： RCA×2 出力インピーダンス/（推奨負荷 ： 合計47ｋΩ以上）
歪率/THD ： 0.02%（1V/1kHz）
出力電圧 20V（負荷100ｋΩ/１%歪）
周波数特性 ： 10Hz～100kHz（-1dB）
消費電力 ： 50VA
外形寸法 : W400ｍｍ×約D350mm（ツマミ含む）×Ｈ145ｍｍ
重量 : 13.5kg
※予告なき仕様の変更をすることがございます。予めご了承ください。
